『パンチャティキの聖家族』(パンチャティキのせいかぞく、伊:Sacra Famiglia Panciatichi)は、イタリアのマニエリスム期の巨匠、ブロンズィーノによる1541年の板上の油彩画であり、左下隅の石に画家の署名がされている。現在、作品はフィレンツェのウフィツィ美術館にある。1704年に八角形の展示室であるトリブーナで最初に記録され、2010年に「新しいウフィツィ美術館」プロジェクトの一環として移転されるまでトリブーナに残っていた。作品の準備素描は、ウフィツィ美術館の素描版画室(目録番号 6639F0)と(相違点のある素描が)ロンドンのフィリップス・コレクションにある 。
作品は、ヴァザーリの『画家・彫刻家・建築家列伝』で、コジモ1世・デ・メディチの侍従であったバルトロメオ・パンチャティキのためにブロンズィーノによって制作されたと述べられている、2点の「他の人物といる聖母の大きな絵画、美しく素晴らしい」の1点であった可能性がある。数年後、ヴィンチェンツォ・ボルギーニは、パンチャティキ家で「栄光の聖母と他の非常に美しい人物の2枚の絵
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