『不良番長』(ふりょうばんちょう)は、1968年から1972年までシリーズ化された日本映画。主演:梅宮辰夫、製作:東映東京撮影所、配給:東映。全16作品が製作された東映の最長シリーズ作である。
当時の東映常務取締役兼企画製作本部長・岡田茂(のち、同社社長)が、梅宮辰夫を売り出すため、マーロン・ブランドの主演映画『乱暴者』(1953年)や、ロジャー・コーマン監督・ピーター・フォンダ主演でアメリカの暴走族(モーターサイクルギャング)ヘルズ・エンジェルスの生態を描いた『ワイルド・エンジェル』(1966年)などをヒントに、日本でもオートバイを駆使した不良映画を製作しようと企画した。『不良番長』という題名も岡田の命名。吉田達プロデューサーも野田幸男もインテリで、当時は「スゴイ題名だな」と抵抗があったという。1968年夏、梅宮は吉田達と一緒に岡田に呼び出され、「今度『不良番長』ってやつ、俺が考えたから。お前にピッタリの役だから
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